人はなぜ庭を作る様になったのか
こんにちは! コバケンラボです。
強い日差しからやっと解放されてカラッとしたそよ風が心地良いですよね。
先日とあるTV番組で「人はなぜ庭を作る様になったのか」とゲストに質問しているのを観ていてなるほどーと思うことがありました。
それは【自然をコントロールしたかったから】という始まりからでした。
古代の人類は狩猟採集で生きていて食料を得る喜びと危険が隣り合わせでした。
農耕が始まっても洪水や猛獣の脅威は消えません。
そこで、自宅の付近に好きな花や果物を植え、自分たちでコントロール出来る『小さな自然』を作り出しました。
これが庭作り、そのもののきっかけだったとされているそうです。
そして、人類初の文明を開いたシュメール人は「ハンティングパーク」と呼ばれる柵で囲ったエリアに狩りの獲物を放し飼いにして安全に狩りを行う事を可能にしたそうです。


これが「パイリダエーザ=囲まれた庭」と呼ばれていたそうです。
これが今のパラダイス=楽園=働かなくても食料が豊富な場所と描かれる元になったそうです。
そこから自由や権力の象徴として楽園を模した庭を作ったと言われているそうです。
世界の代表的な庭園のうちのひとつのインドのタージマハルでは暑く乾燥した気候と砂嵐から壁や塀で身を守るスタイルが広まりました。
そのため水が大変貴重でオアシスの様な庭作りと水路で四分割した庭園で水・酒・ミルク・はちみつを表現してます。
西洋のベルサイユ庭園は国王ルイ14世が絶対的な権力を示すために東京ドーム約170個分の広大な敷地を使い自然を支配したい欲求から作られ植栽を幾何学模様にし石の彫刻で人や動物を表現しました。
これは神様がコンパスと定規で世界を形作ったという宗教観が根底にあるそうです。
自然を支配しいかに完璧に従わせるかがテーマだった様です。

一方日本では「回遊式庭園」という歩きながら楽しめて植物や石や自然がなるべく手入れを最小限にしてあるがままの姿を保つ様に作られて来ました。
これは古来からの『八百万の神(全てのものに神が宿る』という考えから来ているそうです。

日本人は古くからありのままの自然に美を見出して来たのです。
庭はただの飾りではなく暮らしを豊かにする小さな自然ですね。
家作りの中で自分や家族にとって心地よい庭のかたちを考える事は暮らしそのものをデザインする事なのかも知れませんね。
ぜひコバケン展示場の5つの庭と家を体感しに来てください!!


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