椅子の展示会『ハンス・ウェグナー展』
少し前のことですが、澁谷ヒカリエにて開催されていた『ハンス・ウェグナー展』に行ってきました。
ハンス・J・ウェグナー(1914–2007)は、20世紀を代表するデンマークの家具デザイナーです。
「椅子の巨匠」と称され、生涯で500脚以上の椅子をデザインしました。
14歳から家具職人として修行を積んだ彼は、木材への深い知識と職人技、そして人間工学に基づいた機能美を融合させた作品を数多く残しています。
コバケンの展示場でも目にすることがあるかもしれません。
主な代表作
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CH24(Yチェア): 世界中で愛されるベストセラー。
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ザ・チェア: 「世界で最も美しい椅子」と評され、米大統領選の討論会でも使用されました。
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ピーコック・チェア: 孔雀が羽を広げたような背もたれが特徴。
どれもこれも素敵な椅子であり、西洋を代表とする椅子の数々です。

中に入ると早速『ザ・チェア』がお出迎えしてくれました。
ゆったりとした曲線の中にまっすぐに立つ脚が椅子としての機能美となり、全体の軽やかさを演出しているかのように思います。
ぜひ、私の家のダイニングチェアとして迎え入れたい一脚です。
さて、しばらく進むと『建築模型の中に小さな椅子が飾ってあるコーナー』がありました。

ハンス・ウェグナーはこのサイズの椅子を何回も作って、少しずつ理想のカタチに近づけていったそうです。
縮尺は1/5なので、小林建設がお客様にお渡しする模型の10倍のサイズです。
その分細かなところまで緻密に作られていて、椅子よりも内装や家具のほうに興味が行ってしまいました。
続いてのコーナーは椅子をバラバラにしたコーナーです。
ひとつひとつの部品から、薄さや細さ、複雑な曲線を突き詰めた後が分かるかと思います。
撮影が禁止されていましたが、説明動画では、部品の加工シーンが流されていて「こんな加工どうやってやるんだろう」という疑問もその場で解決できました。


ふと、壁のほうに目をやると、椅子の図面が飾ってありました。
ハンス・ウェグナーは平・立・側面図を1枚の紙に書き記すという特殊な書き方で作図していたそうです。
この図面から次のパーツが作られます。

あの図面を渡されて椅子を作れと言われてもこのようなパーツを作れる気がしません。
匠の技のすごさを感じます。
展示ブースの奥のほうには1/5スケールの椅子の模型がずらりと並んでいました。
一つ一つが緻密に作られていて本物の椅子を見るのと変わらないくらいの満足感をもらいました。

この後のブースでは、ハンス・ウェグナーのちょっとした最高のムービーを見て、さあ帰ろうと思ったのですが、まだ次のブースがありました…

実際の椅子です…圧巻の光景でした。
ほかの来場者様の顔が入っているので全体像を載せられないのが残念です。
こんな感じの展示がずら~~~~っと並んでいたずら。
展示がすべて終わると、これらの椅子に試座できるコーナーがありました。

ちゃんとすべての椅子に座れるまで並んで待っていたので30分くらい掛かりましたが、何回も経験できることではないので良かったと思います。
以上~椅子の展示会『ハンス・ウェグナー展』~でした。
林 泰希
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