【群馬・埼玉の実例あり】バリアフリーな平屋の間取りと価格、設計ポイントを解説

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子育て世代からシニア世代まで、幅広い層が平屋を選ぶ理由のひとつが、「ワンフロアで完結する暮らしやすさ」です。

  • 階段のある家では、足腰が弱くなった時の移動が不安
  • 介護が必要になった際、今の間取りでは対応できないかもしれない
  • デザインも性能も妥協したくないが、設計の進め方がわからない

この記事では、バリアフリーな平屋が選ばれる理由から、設計のポイント、施工実例、費用の目安まで具体的に解説します。家づくりのヒントとして、ぜひ参考にしてください。

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目次

バリアフリーな平屋が老後の暮らしに選ばれる理由

バリアフリーな平屋が老後の暮らしに選ばれる理由

バリアフリーの平屋が注目されているのは、単なる「高齢者向けの家」という理由だけではありません。子育て世代から老後まで、年齢や生活スタイルに関わらず、家族全員にとって暮らしやすい住まいとして注目されています。

階段のない生活が体への負担を減らす

平屋の最大のメリットは、生活のすべてがワンフロアで完結することです。

日常の生活動線に階段がないだけで、体への負担は大きく軽減されます。荷物を持っての上り下り、夜中のトイレ、体調が優れないときの移動などといった場面でも、平屋なら安全に動きやすくなります。

また、高齢になるにつれて増える転倒リスクも軽減できます。厚生労働省「令和4年 国民生活基礎調査」によると、介護が必要になった原因の第3位は「骨折・転倒」(13.0%)です。高齢者の転倒事故の多くは住み慣れた自宅で発生しており、段差のない空間づくりが安心な暮らしの基本となります。

子育て中も、小さな子どもが階段から落ちるなどの心配がなく、自宅での事故やケガを防げます。

将来の介護・リフォームにも対応しやすい

平屋は、介護のためのバリアフリー化や将来的なリフォームが2階建てより簡単であるという特徴があります。

手すりの追加や引き戸への変更、車椅子対応の通路幅の確保などが必要になった際、平屋であれば大規模な改修をせずに対応しやすくなります。

また、介護者が隣室からサポートしやすい動線も組み込みやすく、将来を見据えた「バリアフリー前提の新築」は、後々のリフォームコストを抑えることにもつながります。

バリアフリーな平屋の間取りで押さえるべき設計ポイント

バリアフリーな平屋の間取りで押さえるべき設計ポイント

バリアフリーな平屋を建てるなら、設計段階から押さえておきたいポイントがあります。完成後に後悔しないために、具体的な設計ポイントを確認しましょう。

段差の解消と通路幅の確保

バリアフリー設計の基本は、段差の解消通路幅の確保の2点です。

玄関の上がり框を低くしたりスロープを設けたりすることで、安全な出入りが可能になります。室内は全室フラットにし、敷居などの段差も極力なくすことが重要です。

通路幅については、以下が目安となります。

用途推奨幅の目安
一般的な廊下780mm以上
車椅子対応の廊下900mm以上
車椅子でのすれ違い1,800mm以上
トイレ・浴室の開口部800mm以上

念のため、将来的に車椅子を使うことを想定するなら、設計段階から廊下幅を広めに確保することが大切です。後から広げる工事は大がかりになるため、新築時に余裕を持たせておくと安心です。

玄関・トイレ・浴室の動線設計

バリアフリー設計で特に重要なのが、毎日使う場所への動線です。

玄関は、外から安全にアクセスできるよう段差を最小限に抑え、スロープや手すりを設置します。駐車スペースから玄関までの距離も短くし、雨天時でも安全に移動できる屋根付きのアプローチを検討しましょう。

トイレは、寝室に近い位置に配置することが重要です。夜中のトイレへの移動距離を短くするだけで、転倒リスクなどを大幅に下げられます。また、介助を想定した広さ(内寸1畳以上)と、引き戸の採用を検討すると安心です。

浴室は、脱衣室との段差をなくし、手すりを適切な位置に設置することが基本です。床は滑りにくい素材を選び、介助スペースを確保できる広さも考慮しましょう。

車椅子や介助を想定したLDKと居室の配置

LDKは、住まいの中で最も長い時間を過ごす空間です。

車椅子での移動を想定するなら、家具の配置に十分な余白を確保できる広めの空間設計が重要です。アイランドキッチンやL字型キッチンは、動線の自由度が高く、介助者との共同作業もしやすい形状です。

寝室を中心に水回りとリビングを近くに配置すれば、生活動線を最短化できます。また、引き戸を多用することで動作負担が減り、車椅子でも移動しやすい環境になります。

バリアフリーな平屋の間取り実例

実際にどのような家が建てられているのかを知ることで、間取りのイメージが具体的になります。ここでは、小林建設が手がけた2つの実例をご紹介します。

建替え前のお庭を活かしたバリアフリーの平屋(埼玉県坂戸市)

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埼玉県坂戸市に建てられたこの平屋は、建替え前のお庭を活かしながら、バリアフリーに配慮した設計が特徴です。

外観はガルバリウム外壁と木部のコントラストが美しく、外構にはスロープ付きの豆砂利洗い出しのアプローチを採用。玄関からの出入りをスムーズにしながら、自然素材の質感を活かしたおしゃれな外構を実現しています。

室内は、無節の床板によるすっきりとした空間と、リビングと和室を繋ぐ引き戸の設計で開放感と機能性を両立。平屋ならではの吹き抜けを設けたリビングは、高い天井が生活の豊かさを演出しています。デッキへすぐに出られる水回り動線など、家事のしやすさとバリアフリーの両立を実現した好事例です。

住みやすさを考えた平屋の住まい(群馬県伊勢崎市)

実例をさらに詳しく見る

群馬県伊勢崎市に建てられたこの平屋は、将来のことも考えられた横に広がる設計が特徴です。

引き戸の玄関扉を開けると、勾配天井が生み出す広々とした空間が広がります。大黒柱が空間のアクセントとなり、木の温かみが感じられる住まいです。

アイランドキッチンを中心にした回遊性のある動線設計は、移動がスムーズで家事がしやすいレイアウトです。リビングに隣接する和室は、引き戸を引き込むことで広い空間に変化し、介護が必要になった場合にも対応しやすい柔軟な間取りになっています。朝日が心地よく差し込むダイニングや、収納・室内干しスペースなど、毎日の暮らしやすさを細部まで考慮した実例です。

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バリアフリーな平屋の新築にかかる費用の目安

バリアフリーな平屋を新築で建てる場合の費用目安を把握しておくことで、資金計画が立てやすくなります。

坪単価と建築費用の目安

平屋の坪単価は、建材・構造・設備のグレードによって大きく変わります。自然素材や高気密高断熱などの性能を重視した仕様では、90万〜100万円以上になるケースもあります。小林建設の注文住宅では、建物全体の費用として3,000万〜4,000万円を目安にご相談いただくケースが多くなっています。

※上記は建物本体価格の目安です。別途、土地代・外構・諸費用が必要です。

※仕様・敷地条件によって費用は変動します。

バリアフリー仕様で費用が変わるポイント

バリアフリーに対応した仕様や設計は、標準的な設計に比べて追加費用が発生する場合があります。主なポイントは以下の通りです。

  • 廊下・開口部の幅を広げる設計:構造上の変更が必要になる場合があり、コストに影響する
  • 手すりの設置:手すり1本あたり2万〜5万円程度が目安で、設置箇所が多いほど費用が増加する
  • 引き戸への変更:開き戸より使いやすさや安全性は大幅に向上するが、割高になる可能性が高い
  • 玄関スロープ・段差解消:外構費用に含まれ、形状・素材によって費用が変動する

ただし、新築時からバリアフリー仕様で設計することは、後からのリフォームに比べてコスト効率が高いという点も覚えておきましょう。後付けでの改修は解体や補強が必要になる場合もあるため、最初から設計に組み込む方が合理的です。

まとめ|バリアフリーな平屋で、老後も家族も安心して暮らせる家へ

バリアフリーな平屋は、老後の安心だけでなく、子育て期から長く快適に暮らせる住まいとして選ばれています。段差の解消、通路幅の確保、動線設計といった基本が、将来への備えとなります。建物本体の費用は3,000万〜4,000万円が目安ですが、新築時から備えておくことで長期的なコストを抑制できます。

大切なのは、「今の暮らし」だけでなく「10年後・20年後の自分たちの暮らし」まで見据えた設計です。設計士と一緒に、家族に合ったバリアフリーな平屋を一から考えてみてください。

設計と施工を一貫して行う小林建設では、設計士が直接ヒアリングし、バリアフリーな平屋の理想を形にします。

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参照

監修者

株式会社小林建設 代表取締役
住環境価値向上事業協同組合(SAREX)代表理事
(株)OMソーラー 社外取締役

小林 伸吾(こばやし しんご)

1957年 埼玉県児玉町生まれ。
一級建築士。設計事務所へ勤務後、株式会社小林建設へ入社。
2000年に同社の3代目社長就任。社長就任後、地域材を活かし、パッシブソーラーを導入した環境共生住宅に積極的に取り組む。
2007年度には、地域の杉を活かしたシンプルで美しいモデルハウス「陽の栖」(群馬県高崎市)が、地域工務店としては史上初のグッドデザイン賞を受賞。その後も環境・健康に配慮した住まいをテーマに「地域に根差した家づくり」を推奨している。

【受賞歴】第11回埼玉県環境住宅賞[建築部門]優秀賞/2007グッドデザイン賞/2013グッドデザイン賞/2017グッドデザイン賞/2022グッドデザイン賞
【著書】・木の家をつくりたい(日本建築出版社、2010年/単著)
    ・パッシブデザインの住まいと暮らし(農山漁村文化協会(農文協)、2018年/共著)

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